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【はじめに】
近年、中山間地区はどこでも過疎化が進行していますが、
この倭地区も例外ではありません。来年には倭小学校の新入学児童が10人をきってしまう
事態も出現しようとしています。すでに保育園は統廃合されており、
長野電鉄木島線の廃線やそれに代わる路線バスの縮小などの動きと重ね合わせると、
村としての機能は急速に失われようとしているといっても過言ではありません。
過疎化の波をくいとめ、若い世代が未来に希望をもてるような村にしていくためにも、
地域を活性化し地元ににぎわいを取り戻していくような取り組みが、
この村で生きてきた私たちに今こそ求められていると思います。
【ログハウスの建設をめざして】
私たちは農免道路沿いの丘に手作りのログハウスを建設する試みを始めています。
中野の町が見渡せる絶好の眺望の広がる場所に、山から切り出された間伐材や廃材を使い、
資金を出し合い、自分たちの手作りを大切にしながらログハウスを建て始めています。
12月半ばに取りあえず棟木まで組み上げましたが、
冬の期間を通じてみんなで内装を始めとする作業を行う予定です。
建物が完成したあとは、周辺を整備し、芝を植え、散策路をつくり、
ベンチを置いて公園のようにするなど様々なプランが広がっています。
出来上がったログハウスの利用についても多彩な構想が広がっています。
農免道路の開通を念頭においた直売所の設立や喫茶店の運営、女性や若い人の会議室、
手作りの工房、また建設地のすぐ横に残されていた炭焼きの窯を使っての炭焼きの復活、
市民体験農園の試み、さらにイベント会場や図書資料館など、
自然や手作りをモチーフとした地域の拠点として多くの提案が寄せられています。
また1棟目で得られた自信をもとに、同じ敷地に2棟目以降の計画も練られ始めています。
【地域の活性化のために】
今日、出口の見えない不況が長年にわたり社会全体をおおっています。
その中では、夢のような構想よりも目前の新しい業種や産業のほうが優先ではないか、
という意見もあると思います。
しかし何もないところに新しい産業が生まれることもまた考えにくいのです。
先人たちの足跡を振り返ってみても、新たな時代を生み出していく基盤になったのは、
充実した教育や文化、また大切にされた豊かな自然、そして人々の間の相互信頼だったと思います。
私たちは、たとえ回り道のように思えても、
地域の中から生まれてきた今回の企画を一歩一歩手ごたえを確かめながら進める中で、
地域の本当の活性化をすすめていけるのではないかと考えています。
今回の企画は数年にわたるものになると思います。
農免道路の開通時期をにらみ合わせれば期間的にはむしろちょうどいいだろうと考えています。
また、このログハウスの建設に触発されるように、
高社山麓の他の場所にも手作りの施設を作りたいという話が広がっています。
そのようにして地域全体がそのまま公園のようになっていく、
そんなさらにひろがる夢もまた私たちは追い求めたいと思っています。
【ぜひ会員になってください】
以上のような趣旨にぜひご賛同いただき、会員として参加していただくようお願いします。
また会員の方にはログハウス建設への出資をお願いします。
第1棟目の建設には、総額で200万円の資金が必要です。現在1口5万円での出資を募っています。
出資についてはあくまで自由意志によるもの、としていますが、
以上のような趣旨と現状をご理解いただき、ぜひ資金の協力をお願いします。
また、会員は出資額の多少によって、使用の権利に差を設けないものとしています。
今回は任意の出資という形をとりますが、きちんと記録を残し、
将来法人化などに移行した場合には、そこへの出資金に振り替えていく予定です。
2002年12月
倭ログハウス建設委員会
委員長 上野 善久